赤字・債務超過でも資金調達を成功させる

赤字・債務超過でも資金調達を成功させる企業は事業性を高く評価されている。

事業性評価の中でも、金融機関が主に評価しているのは財務内容と事業力(安定性・成長性)です。

財務内容は債務超過でも資金繰り破綻の可能性を事業力が上回っていれば、融資を受けられる可能性は十分にありますので、赤字・債務超過の企業は事業の安定性・成長性を金融機関に評価してもらう必要があります。

金融機関が評価する事業の安定性・成長性

継続的な売上はあるけど、利益が出ていない場合は、売上増加・経費削減などを盛り込んだ改善計画を策定しましょう。
また、現状、売上が少ない場合でも、今後、売上が増加する見込みがある場合、売上の裏付け資料も合わせて提出するようにしましょう。

成長性の評価は下記を参考にして下さい。今後の成長性を評価してもらう為には、裏付け資料が必要になります。

売上高成長率(%)=(当期売上高-前期売上高)÷前期売上高×100

経常利益増加率(%)= (当期経常利益-前期経常利益)÷前期経常利益×100

売上高成長率と経常利益増加率はセットで見る事をお勧めします。

金融機関が納得する売上の裏付け資料

売上を裏付ける資料について、例を挙げてみたいと思います。

【BtoBの場合】

〇取引予定先との契約書や覚書

〇取引予定先からの発注書

〇取引予定先の担当者とのメールのやりとり

【BtoCの場合】

〇月次の売上がわかるもの(月次試算表・売上台帳・売上の入金通帳)

〇ECサイトの場合(売上データ・広告費など)

業種ごとに今後の売上を裏付ける資料は異なります。
「この新商品は絶対に売れる」など主観的な説明では無く、客観的に誰がみても納得できる資料を用意するように心がけましょう。

金融機関は代表者の経営能力・資質を重視しています。

特に赤字・債務超過の状態で融資を依頼する場合は、代表者の口から直接、現状を説明する事をお勧めします。